高品質な記事を提供しているにも関わらずページランクが上がらない場合の対処方法

起業家のためのGoogle Search Console

前回は「あなたのサイトの検索順位を決定するアルゴリズム」と題して、Google独自のアルゴリズムやページランクについて仕組みを解説をしましたがいかがでしたか。

起業家にとって、「いかにキーワードの検索順位を上げるか」というのはあまり重要なポイントではないかもしれませんが、起業活動の認知度を高めるという視点から見れば重要さに気づいていただけると思います。

しかし、担当者に任せていても「なかなか思ったとおりに順位が上がらない」とか「SEOに取り組んでいるけど、イマイチ効果が出ていない」という場合もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、順位が上がらない際によくある原因とその原因に対する対策についてご紹介しますので、ぜひ自社サイトの改善に役立ててみてください。

2013年10月の時点でGoogleのマット・カッツ氏が「良いコンテンツを作っているのになぜページランクが上がらないのか」という質問に解説しています。

マット氏は、良質コンテンツとページランクについて以下のように解説しています。

  • ページランクは年に2~3回の更新だけなのですぐに変化することはない。
  • ページランクの値はリンクの数と質によってだけ決まるのでコンテンツの更新頻度やコンテンツ著者の良し悪しには関係しない。
  • ページランクは「コンテンツの質を表すもの」ではなく、あくまでも「得ているリンクの数や質を表すもの」。
  • ページランクがサイト内のページに行き渡るように、ツリー図のような階層型の内部リンクを各コンテンツに付けるとページランクが上がる。

ページランク自体はコンテンツの善し悪しを決定するものではないとしながらも、Google的にはより良いコンテンツを探し出すことが使命なので、良いコンテンツを探し出すためにアルゴリズムを進化させています。

その一方で、2014年のサーチマーケティングエクスポでは「人工的なリンクビ ルティング(被リンク構成)はつぶします」と発言しているのです。

つまり、ページランク構造は少なからず残っていると考えられ、ページランクが良いから上位表示される単純なアルゴリズムはなくなって、スパム行為も厳しくなっているのでページランクの仕組みを理解しながらも、それだけにとらわれないサイト作りを心がけましょう。

重要な2つポイント

それでは効果的な検索対策を行うために、前提として押さえていただきたいポイントとして、検索順位を上げるためには、「ユーザーにとって有益な情報」と「検索エンジン対策」の2つの側面からのアプローチが重要になります。

どちらか一方だけ行っていれば順位が上がるというわけではなく、両輪で実施することが今のSEO対策としては重要です。

ユーザーにとって有益な情報を掲載している

そもそも検索ユーザーが求めるコンテンツを作らなくては、検索順位は上がないのでWebサイト運営者が有益であると思う情報でも、ユーザーに検索されない、もしくはユーザーに興味を持たれない情報であるならば、それは残念ながらコンテンツとして良いとは言えません。

Webサイトの目的は、「検索順位を上げること」ではなく、「自社のホームページを訪れたユーザーが、有益な情報であったり必要と思っていたことが満たされること」が目的ですので、ユーザーにとって有益な情報を提供するのは非常に自然で重要なこととなります。

検索エンジンに対して適切な施策を行っている

とはいえ、いくら有益なコンテンツでも、必ずしも検索エンジンが評価してくれて検索ランクが上がるわけではないのです。

あくまで検索エンジンは独自の仕組みでコンテンツを評価しているので、その仕組をしっかり理解した上で、検索エンジンに好まれるように調整する必要があります。

また、検索エンジンのアルゴリズムは日々変わるため、常に細心の情報を取り入れながら適切な施策を行う必要もあるでしょう。

順位が上がらない場合の原因と対策

以下の順で原因と対策をご紹介します。

  • ペナルティを受けている
  • 間違ったSEO(外部施策SEO)を行っている
  • 内部施策SEOができていない
  • サイトがINDEXされていない
  • ターゲットキーワードに対しての対策が薄い

既に原因が把握できていて、上記内に対象となる項目がある場合は、その項目を読んで自社サイトの改善に役立てていただけたら効果があるはずですが、上記以外の理由で原因がわからない場合は、以下の項目を一通り読んで考えられる原因を探ってみてください。

ペナルティを受けている

Webサイトへの流入が急に減った場合、Googleの定めるガイドラインに違反したコンテンツを展開している可能性があって、Googleからペナルティが課されて検索順位が下がったり、検索結果から表示されなくなったりしてしまいます。

原因

Googleの品質に関するガイドラインに準拠していない、違反しているコンテンツを制作していること等が原因として考えられますので下記をチェックしてみてください。

  • オリジナルの内容がない、質の低いコンテンツがある(自動生成、コピーコンテンツ等)
  • 不自然なリンクが貼られているサイト

これはGoogleのペナルティの有無にかかわらず、どちらにしても「低品質なコンテンツ」「間違ったSEO」として、検索順位が上がらない原因にもなります。

対策

Googleのガイドラインを確認して、それに反していると思われる部分を修正しましょう。

もし、Search Consoleにガイドライン違反についてのメッセージが届いている場合は、該当箇所を修正したあと「再審査リクエスト」を送ることができますので慌てずに。

また、再びペナルティを受けることがないよう、リンクやサイトコンテンツを追加する場合は慎重に考えてからしましょう。

間違ったSEO(外部施策SEO)を行っている

以前は「効果がある」とされていたSEO施策が、今は逆効果になっているケースもあります。

例えば「外部施策SEO」なんかが当てはまりますがこれは、外部サイトからたくさんの被リンクを受けるという施策です。

バナー画像やテキストリンクが中心で、以前は外部リンクが多いコンテンツが良質なコンテンツという評価を検索エンジンは検索順位の大きな指標の1つとしていました。

しかし、現在では検索順位を上げるために意図的に作成した被リンクは、ペナルティを受け、順位下落の原因にもなっています。

原因

被リンクはサイトの質を客観的に評価する指標だと思われていましたが、意図的に被リンクを増やして順位アップを狙うSEO会社が増えたことで、質の低いサイトが増えました。

そのため、Googleはコンテンツの内容を評価し、質の低いコンテンツを排除していくようにアルゴリズムを変化させました。

これによって、間違ったSEO施策を行っているサイトの検索順位は上がらないということになったのです。

対策

「質の低い被リンク」がある場合は、早急に削除してしまいましょう。

具体的には、以下のようなサイトからの被リンクがペナルティの対象となります。

  • 自動生成されたコンテンツ
  • 特定キーワードが乱用されたコンテンツ
  • 隠しテキストと隠しリンクのあるコンテンツ
  • さまざまなジャンルのサイトへリンクを飛ばす共有リンクサイト
  • ブックマークなどのリンク集

Search Consoleを活用すると、Webサイトの外部リンク状況がわかりますので、もし低品質なサイトからのリンクがあれば、リンク元の作成者に連絡をとって削除してもらうか、Google提供のリンク否認ツールを使って対応しましょう。

内部施策SEOができていない

ユーザーにとって有益な内容が書かれていても、内部施策SEOが不十分であれば適切な評価を受けることはできません。

最新のアルゴリズムに沿ってしっかりと対策を行えていれば、さまざまなキーワードで上位表示できるので、多くのアクセスが期待できます。

原因

SEO施策がうまくできていない原因の一つは、「正しくSEOを理解できていないこと」で、これはつまり「検索エンジン最適化」のことです。

検索エンジンのアルゴリズムにより、自動的にWebサイトの内容が評価され、検索順位が決まりますので要は「検索エンジンに分かるようにコンテンツを作成する」ということが重要なのです。

したがって、検索エンジンが内容を把握しやすいコンテンツを作っていく必要があるので、検索エンジンの最新の傾向を知り、適切な対応を行うようにしましょう。

なにより、SEO対策は自社でもできて、広告とは違ってお金のかからない施策となっており、Webからの集客を考えるのなら、まずはここを徹底して取り組むべきです。

対策

現在のSEOでは、「ホワイトハットSEO」を行うことが重要で、これは検索エンジンのガイドラインに沿ってサイトを最適化して上位表示するための施策です。

1つのキーワードで上位表示するのではなく、さまざまなキーワードからの流入を獲得することを意識した施策を行っていくわけですが大きな流れとしては、キーワードプランニング+コンテンツ+内部施策+アクセス解析を繰り返し行います。

内部施策の方法は、以下のとおりです。

  • titleタグの最適化
  • h1タグの最適化
  • descriptionタグの最適化
  • altタグの設置
  • 重複ページと内容が薄いページの修正
  • URLの正規化
  • エラーページの設定
  • sitemap.xmlとrobots.txtの設定
  • パンくずリストの設置
  • サイト内リンクの設置
  • 表示速度の改善
  • スマートフォン対応

内部施策はいくつも改善を行う項目があり、中には専門的な知識が必要な施策もあります。

サイトが検索エンジンにインデックスされていない

上記に述べてきたSEO対策をしっかりとやっているのに、検索エンジンに表示されないというケースがあるかもしれません。

しかし、頑張って作ったWebサイトも、当たり前のことですがGoogleにインデックスされなければ検索エンジンで表示されません。

要は、インデックスされていないと検索エンジンにWebサイト情報が登録されていないので、いくら検索しても自社サイトが検索結果に表示されないということなのです。

原因

インデックスが得られない原因としては、次のものが考えられます。

  • ドメインを取得して間もない
  • ペナルティを受けている
  • タグ設定の間違い

対策

上記の原因の中で、特に気をつけることは「タグ設定の間違い」です。

メタタグの設定の一つにある「noindex設定」を乱用していることで、検索エンジンにインデックスされない原因となっている場合があります。

サイト全体の質を高めるために、noindex設定を使うべき場所もあります。

例えば、フォームのサンクスページは、検索結果に表示させる必要がないので設定しますが、これを使いすぎるとサイト全体のアクセスを減らしてしまうので、このタグを使う際には「付けすぎないこと」と「付け忘れ」に注意しましょう。

ターゲットキーワードに対しての対策が薄い

何度も申し上げますが、Googleの評価を高めるためには、「質の良いコンテンツ」を作ることが大前提となっており、キーワードプランニングに沿ったユーザーのためになる有益なコンテンツが必要です。

つまり、いくらターゲットキーワードを多く選定しても、そのキーワードに対しての対策が薄いとなかなか上位表示ができません。

コンテンツ作成のときに気をつけるべきポイントとして3つご紹介しますので、作成の際に参考にしてください。

ターゲットキーワードとコンテンツ内容がマッチしていない

狙っているキーワードとコンテンツ内容がマッチしていないと、検索順位は上がりません。

原因

タイトル内容とコンテンツ内に重要なキーワードが抜け落ちて、何について書かれたWebページか認識されづらくなった結果、狙ったキーワードで上位表示されないばかりか、ずれたキーワードで検索結果に表示される可能性があります。

対策

検索エンジンは、文章内のキーワードを見ているのでキーワードに沿った、ユーザーにとって有益なコンテンツになるようにしてください。

コンテンツ内容が他のサイトに比べて劣っている

競合他社と比べて内容が劣っている場合、検索順位は上がりません。

原因

検索順位アップを狙う上で、競合している他社の存在があると思います。

すでに上位表示されているWebサイトは、現時点でGoogleから高く評価されているということですので、その内容よりも良いコンテンツにならなければ、上位表示は難しいです。

対策

コンテンツ制作前に、キーワードの競合性を確認しましょう(地味に重要な作業です)。

競合上位が公式サイトや大手サイトばかりだった場合、ドメインの強さが違うので、いくら良いコンテンツでも上位化が難しいので、競合性が低いキーワードに変えてコンテンツを作成するというのが一番の対策でしょう。

他にも、関連ページを強化してサイト評価自体を上げて、将来的に上位表示を狙うというのもかなり有効なな対策です。

低品質なコンテンツ内容になっている

そもそも、コンテンツ自体の質が低ければ検索エンジンから評価されませんので質の低いコンテンツを量産していると、ペナルティの対象となる可能性もあります。

ただページを量産するのではなく、1つ1つに向き合って仕上げていく方が大切です。

原因

例えば、以下のようなページが「質が低い」とみなされます。

  • 自動で生成された不自然なテキスト。
  • キーワードが盛り込まれすぎていることが多い
  • 語尾だけ変えるなど、ほとんど同じ内容で複数作られたコンテンツ
  • 他サイトから無断で内容をコピーしたコンテンツ

対策

現在のサイトに質の低いコンテンツがある場合は、内容を修正し、テキストと画像を充実させていきます。

そして、noindex設定を上手に活用して検索エンジンにチェックさせないというのも有効です。

新たに記事を作成する場合も、質を意識したコンテンツ作成を心がけましょう。

ポイントは、「ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツにすること」です。

だからこそコンテンツの作成前にキーワードをリサーチして分析する作業が地味に重要なのです。

網羅された情報のページよりも、ピンポイントで深掘りされたコンテンツの方がユーザーの期待に沿えますし、ユーザーのためになるコンテンツを作成していれば、自ずと文字数も必要となり、質の良いコンテンツがたくさんできるはずです。

この記事のまとめ

しっかりとWebサイトを運営を心がけているのに、検索順位に反映されないとガッカリな気持ちになると思いますが、あなたの努力が報われていないのではなく、やり方が間違っていただけのこともあります。

情報は何よりの武器ですから、この内容を参考に、あてはまる部分がないか確認して、評価の高いサイトになるよう調整を行ってください。

次回は検索エンジンのアルゴリズムの変化と新しいSEOの考え方について共有させていただきます。